2009/08/08


メキシコは危険な国だといわれているが、実際危険な国らしい。
メキシコ全体では麻薬取締に関わる闘争で今年度4000人が銃撃戦の犠牲になり、メキシコシティでは年間17000人が交通事故で命を落とし、年間300000件の強盗があるという。街では強盗にあっても抵抗せず、平静を保って鞄を渡し、大きな被害でない限り届出をしないのが得策だと大使館員に説明された。面通しなどで顔が割れると報復のおそれがあるし、そもそも留学期間を裁判に割くことはたいへんもったいないことだそうだ。合理的な判断。
磯崎新によって1962年に都市破壊業KKなる文章が出された。それは東京の都市自体を殺し屋と揶揄し、これをもって都市からの徹底を表明したものである。メキシコシティはまぎれも無く殺し屋であり、都市問題の過密集積地であるが、どうもこの街から議論を撤退すべきとは思えないのである。このメキシコシティはとても純粋な「都市」に見えて仕方ないのだが。