


土曜に常春の街Cuernabacaへ。バスで1時間半。宮殿とカテドラルを核にした小さな都市である。
宮殿はもと要塞として建てられたがその役を果たすことはなく、今では1.2mにもなる壁の厚みに面影を残している。宮殿からクーポラがみえるほどの距離にカテドラルが建つ。淡い壁画だけで装飾のない簡素な黄土色の躯体、黄色いガラスの嵌った窓、暖色の光をちらつかせるキャンドル、行儀良く並ぶ木の長いすが、身廊を茶色の斑の空間にする。簡素で巨大なカテドラルは、宮殿よりも要塞のような威容をたたえている。外部にはフライングバットレスに力強く支えられたロッジアがある。外部空間での宗教行事を好むインディヘナ(先住民)のための場所という。