2009/11/29


家の前の道がメトロ12号線のための工事でエキサイティングなことになっている。昨日あった歩道橋が次の日には無くなっている。

2009/11/26





天井の吊り込みを終え、壁画専攻の友達に壁を仕上げてもらう。午前中に天空光で洗われる壁を1週間に渡り作業した画伯は、この環境をいたく気に入ってくれた。作画の終わらぬうちにインビテーションを撒き、オープンハウスという名のフィエスタが怒濤ごとく流れ去っていった。自分の手ですみかに手を入れたことによる占有感とのべ40人余に及ぶフィエスタの奔流からくる共有感。

2009/11/07




自宅の改装が終わらないうちに「うちも改装してよ!」と息巻くメキシコ人が現れた。アブさんこと29歳は、大学でITを専攻したが卒業後に商売に目覚め、アパートの賃貸業を営む傍らクリスマスツリーをアセンブリして売ったりしている。アパートには外国人学生を格安で住まわせ、ちいさな国際交流会館にしていて、その一室に日本人の友達が住んでいる。メキシカンドリーム抱くアブさん宅は、1階をほかの家族に住まわせ、2階をブラジル人と日本人に貸し、3階の仕上げのないコンクリートの細長い部屋で、屋上に面して大きな窓がある。下の階から自分で仕上げをして貸していき、自分の寝床はまだ荒いコンクリートに囲まれた3階。この部屋を学生のためのサロンに改装し、屋上にあと2部屋増築して収入を得るという。商売のイメージは豊かである。
アイディアが次々に湧き出す青年なので、持ち物や内装に統一感はないものの夢と希望に満ちている。サロンはガレージのように冗長性が高く肌理の粗い空間が良いのではないか。新しい貸し部屋は光庭を介してサロンとつなげると良さそうだ。その上にテント屋根がかかるとなお良い。

2009/11/03



金曜から日曜の改装合宿。芸術家と根気強い人が集まって淡々と作業を進める。目標を共有して穏やかな高揚感に満ちる作業場。寝食をともにして、たくさんビールとつもる話を重ねていく。家に手の跡が蓄積していき、すこしづつ公的な空間を獲得していく。