
CEPE後にマリアッチのエキシビジョン。ビウエラ、ギター、ギタロン、バイオリン、トランペットの音楽に乗る踊り子は孔雀の求愛のように美しい。
午後に西沢大良の講演会が建築学科で開かれる。現代建築が台頭していないメキシコにおいて、テーマは「現代建築をどうつくるか」。いわく現代建築の特徴は、
Contemporary atchitecture is...
not only arthificial but also natural (人工的のみならず自然的である)
not only physical but also phenomenal (物理的存在のみならず現象的存在である)
not only realistic but also magical (現実的のみならず魔術的である)
not only number but also varaety (多数に対応するだけでなく多種に対応するものである)
とのこと。こうした対立的な性質を調停するのが現代建築の使命だとしたら、そうした両義的な建築の現代における意義は何か?と質問すると、建築の可能性を拡大して複雑化しゆく現代世界に対応するためだとのこと。付け加えて、自分は建築主義者だし、建築は万能だと信じているし、建築家不要論なんて不要だという。
建築の両義性といえばヴェンチューリの「建築の多様性と対立性」だが、大良さんはこれをパフォーマンスの問題として捉えている。機能性を帯びた説明をするのは、クライアントを説得するためか。